まがり:平安時代のスイーツより

「まがり」です。小麦粉を捏ねて油で揚げたお菓子です。
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『古典がおいしい平安時代のスイーツ』前川佳代、宍戸香美・著(かもがわ出版)に紹介されている平安スイーツのひとつを作ってみました。

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中力粉を蜂蜜水で練って生地を作ります。
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生地を細長くのばします。
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色々な形を作って、クッキングペーパーの上に乗せ、ペーパーごと油に入れて色よく揚げます。
伸ばした生地で形を作るのは楽しくて、本に紹介されていた以外の形も作りました。
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蜂蜜入りの水で捏ねているので、ほんのり甘く、香ばしい味がします。
揚げてあるので旨味は感じますが、ベーキングパウダーなどのふくらし粉が入っていないので、重い口触りです。
また、厚みがあると中心まで火が通りにくいので、焦げないように時間をかけて揚げた方が良いように思いました。
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棒状に切って、揚げた後お砂糖をまぶしたら、「かりんとう」になりそうです。
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まがりは、『土佐日記』に出てくるお菓子で、まがりの看板が出ている店について書いてある箇所があります。
当時、手作りばかりでなく、お菓子を売るお店があったのですね。書物でしか知らない時代ですけれど、当時も人々が生きて、生活していたのだなと実感します。

by kukiha | 2021-10-25 09:56 | 料理と歴史